【前編】出張らぽラボ！漆黒編【儒烏風亭らでん/北白川かかぽ】
美術・芸能に詳しい儒烏風亭らでんと、大学院で物理学をやっている科学コミュニケーター北白川かかぽによるコラボ「らぽラボ」は、ふたりが好奇心いっぱいに、得意分野を活かしつつ学びを得るシリーズ。第一回は漆。実際に福井県と石川県を訪れて漆器を塗るところまで一通り体験しています。
学習映像としてそのまま学校で見ることができる洗練されたクオリティで、ふたりのいつもどおりの個性もたっぷり撮影されているのでファンも楽しめる要素満載です。
大掛かりなロケ旅行と、まず体験できない漆作りをする様子が観られるこの動画、儒烏風亭らでんと北白川かかぽが「学びを得たい」「いい文化を広めたい」という思いがぴったりマッチしているからこその内容です。
工芸の視点と科学の視点の双方から切り込むことで、より深く楽しめるのも魅力のひとつです。漆塗りの職人の技術のすごさと、漆の化学反応の仕組み、両方がわかりやすく掛け合わされているのは、彼女たちのようなVTuberのコラボならではです。
知ることは面白いこと、知ることは人を繋いでいくこと、というコミュニケーションの視点を「学び」の活動で重視しているのを明言しているふたり。コンビだからできるものとしてどんな文化に迫っていくのか、これからが楽しみなシリーズです。
【VR Wedding】バーチャルでも結婚式 衣装紹介 VRChat event ”MERGE” by OGRE & Pavillion #vrchat #vtuber
Kawasaki SilviaがアップしたのはVRChatで使える衣装紹介動画です。衣装とモデルの魅力に出会うイベント 「MERGE」での映像で、メンズファッション「OGRE」と女性向けファッション「Pavillion」の衣装を紹介しています。
モデルとしてKawasaki Silviaが参加している様子が観られます。VRだからこそ難しい、一番きれいなウェディングドレスの見せ方をしっかりキープしており、制作者のこだわりでもある揺れの表現についてもしっかり見せています。VRモデルの技術が伝わってくる映像です。
Kawasaki Silviaはモデルとして宣材写真やPVやファッションショーに出演し、アクターとしてはモーション作成を担当、コンパニオンとして大会や展示会に出ており、VTuberとしてVlog動画をアップしている、という非常に多才な人物です。
VR機器の知識も含め特殊なスキルが必要とされるVRモデル。アバターそのものも、アバターファッションも、どんどん発売され話題になっている現在、VRモデルの需要はますます高まっていきそうです。
VRモデルがどのようなトラッキングをしているのか、１１点フルトラッキングについて解説している動画もアップされています。VRモデルを目指してみたい人や、「おはツイ」などで自撮りを極めたい人には必見レベルの内容です。
【Vtuberあるある】一致するまで終われまテン！！！～ディスコードショッキング1周年記念！告知あり！～ #Vあるある終われまテン 【博衣こより/ホロライブ】
ホロライブの博衣こよりが実施したコラボは、以前からのVTuberファンこそ驚くような内容でした。集まったのは電脳少女シロ、富士葵、ぽんぽこ、猫宮ひなた、因幡はねる、周防パトラ、リゼ・ヘルエスタ、フレン・E・ルスタリオ、しぐれうい、という個人企業関係なく集結した面々です。特に電脳少女シロをはじめとした活動歴の長いメンツが一同に集まるのは、今だと貴重です。
やっているのは「一致するまで終われまテン！！」。全員が同じ答えになるとクリア、というゲームですが、博衣こよりがうまく設問を調整しているため、集まったメンバーそれぞれへのインタビューのような内容になっています。ぶっちゃけ話やリアル事情や笑い話も含めて、ただのゲームではない、全員の個性が丸見えになるような見ごたえがあります。
博衣こよりが行っている「ディスコードショッキング」一周年記念として行われたこのイベント、今までのゲストも全員ホロライブの外部のメンバーばかりで、今回はその流れで集まりました。
さらにそのディスコードショッキングのメンツ以外も集まった「歌ってみた」MVは、VTuberの歴史の一部を追いかけてみているようなお祭り感に満ちています。
今回の配信でも「箱を超えたライブがやりたい」という声が参加者からあがっていました。巨大化したVTuber界隈だと難しい部分はどうしてもありそうですが、VTuber本人たちから「みんなでやりたい」という声が聞けたこと自体がとても重要な意味を持つ配信になりました。
【#心理学】人の残酷さが増す理由とは！？vol.82【心春なこ/virtualカウンセラー】
この話題はVTuberファンには特にドキッとする内容かもしれません。virtualカウンセラーの心春なこが行ったのは、人の残酷さはどのようなときに増すのか、という心理の解説配信でした。SNSで特に起こりやすい炎上を含め、人は匿名だとなぜ残酷になってしまうのかを紐解いています。
社会心理学者の実験を取り上げて「みんなはどう思う？」と問うことで、実際に自分に当てはめ考察することが大切にされています。原因や解決策をみんなで思考するスタイルは、授業を楽しく受けているような魅力にあふれていますので、アーカイブで見る際もぜひコメント欄と一緒に考えながら観てみてほしい内容です。
心春なこの「メンタルつよつよレッスン」はすでに８０回を超えるロングシリーズ。トラウマや発達障害や適応障害のような心理的な悩みの他にも、推し活について、衣装について、涙についてなど興味深い切り口から、毎回しっかりとした論理を元に丁寧に解説しているので、ぜひ興味のあるところからチェックしてみてください。
【Original Song】アスタリスク【Koko Narumiya】
鳴宮弧狐がアップした新作オリジナル曲「アスタリスク」は、しっかりしたボーカルの基礎技術があり、それでいて豊かに思いを広げる表現力を持っているのも伝わってくる、歌の実力を感じさせる作品です。
歌詞は非常にポジティブで、「憂いてばかりの世界にひとつ 君にしかできないことはなんだろ」と聴く人にエールを送る内容。これを「僕ら」という言葉を用いて、自分も共に歩むと表現したことで、力強い意思を感じさせる曲になっています。
高音パートの、曇り空を突き抜けて天まで届いていきそうな歌い方と、通常パートの優しさに満ちた歌い方の両方があることで、聴きやすく奮い立たせられる作品に仕上がっています。
獣人である鳴宮弧狐のMVスタイルは少し変わっていて、２Dイラストタイプとシルエットモデルタイプに分かれています。今回はシルエット型で、彼自身の力のこもった動きがよく見えるMVになっています。キャラクター性と作品の描写を両立させた、VTuber表現としてもユニークな表現手法です。
スターライト / amazarashi 【ルンルン cover】
にじさんじの新人のひとり（一匹？）ルンルンは、久しぶりの非人間型VTuberとして話題になっています。敬語ベースのちょっと変わったしゃべりかた、異様なまでの語彙力の高さ、小動物的な愛らしさですでに人気爆発中。
そんなルンルンが最初にアップした曲は、意外にもamazarashiのカバーでした。激しく力強く日本語を紡ぐ表現者の歌なだけに、キュートなルンルンが歌うギャップはかなりのものです。
ルンルンとしてのアイデンティティは決してぶれないままにこの作品を表現しており、新しい解釈の「スターライト」を聴かせてくれました。声色自体はやさしく高めでほんわかしているので、原曲にそのまま寄せることは難しいです。だからこそルンルンとして歌うこの曲は、ルンルンなりにとても力強く、明るくポジティブ。デビューしてどんどん前に進もうという意思が感じられます。そして自身が配信でみんなを照らして一緒に前に進みたい、という情熱的な思いも、歌とイラストにこめられているのがわかります。
原曲と大きく異なるからこそぜひamazarashiファンにも聴いてほしいカバーです。
ルンルンを含むグループ「いずれ菖蒲か杜若」は、にじさんじの新人デビューとしては珍しく、初配信の前にオリジナル曲をアップするスタイルを取っています。全員非常に高い歌唱力の持ち主な上に、かなり個性豊かなので、ぜひとも歌を聴いてみて、今の配信をチェックしてみてください。ドラムを叩けたり、ダンスが得意だったり、絵がうまかったり、ユーフォニアムを演奏できたり、セミと共に生きたりできるユニークな面々が揃っています。
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