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VTuber 2024.06.24

この動画がすごい! 今週のおすすめVTuber動画(~6月21日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルクリエイターの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。特にユニークな作品や技術力や企画力の高い作品、時事性のある作品などをさらに深掘りし、今のVTuberの面白さ、頑張り、才能をキャッチしていきます!

『噓喰い』『バトゥーキ』作者・迫稔雄先生にインタビューしてみた

ユニークな語り口で漫画を紹介しているVTuberのピエ郎。彼が投稿100本達成を記念して行ったのは「嘘喰い」「バトゥーキ」作者の迫稔雄インタビューでした。迫稔雄作品はピエ郎が今までも何度もトークの話題にしていた漫画なので、これにはファンが驚愕。

ピエ郎の質問内容の濃さは、隅々まで読んで作品を愛しているからこそのものばかり。それに対して惜しげもなく、ビシバシなんでも答えてくれる迫稔雄のサービス精神の応酬は、聴き応え満点です。実際のコマを大量に使っているので、この漫画のどういうところが面白いのかも、コアな読者から初心者までかなり楽しめるものになっています。
現在迫稔雄は「新日本学園迫稔雄基金」というものを立ち上げています。児童養護施設の子どもたちを支援するためのもので、学業以外の習い事もさせてあげたい、という思いで作られたものだそうです。このあたりもふたりのトークで聴くことができるので、チェックしてみてください。

委員長・月ノ美兎がついに次元を超えて降臨!!性癖の絆がつないだコラボ!【性癖食わず嫌い王】

まさかの実現、バキ童チャンネル月ノ美兎のコラボが行われました。元々は月ノ美兎がバキ童チャンネルのネタをリスペクトしてアンジュ・カトリーナと行った「性癖食わず嫌い王」がきっかけ。もちろん今回のコラボで行うのも「性癖食わず嫌い王」です。
相手がその手のトークの達人なだけあって、月ノ美兎も容赦なく攻めまくります。バキ童ことぐんぴぃもかなりマニアックでソリッドなネタを次々繰り出します。下ネタトークなので苦手な人は一応注意が必要かもしれませんが、ここまで流麗に語られると聴いていてエンタメとして楽しめると思います。

一方月ノ美兎チャンネルで行われたコラボは、にじさんじであることを活かした「センシティブ・ハッシュタグクイズ」。VTuberは普通のファンアートと別に、差別化の意味でアダルトなファンアートにセンシティブ用ハッシュタグをつけるように決めている場合があります。それを当ててもらおうという内容。ほとんどがダジャレの事が多い上に、センスのよさが出やすい部分なので、クイズとしてかなり楽しいものになっています。
この回で一番すごいのは、トークの中で月ノ美兎のセンシティブ・ハッシュタグが決まってしまう部分。ゲストのふたりが驚いてしまうほどの「面白ければOK」精神を見せてくれます。

月ノ美兎側のファンから高く評価されていたのは、人間ふたりがしっかりとVTuber月ノ美兎の方を向いて話していることでした。どういう撮影手法だったのかはわかりませんが、VTuberの実在性が損なわれない、あたかもそこにいるかのような構図は、VTuber文化へのリスペクトを感じさせてくれます。

おめがシスターズ×キズナアイボイスモデル春日望「幼少期お互いに嫌いだった」#Vの目覚め

過去のVTuber界を知っている人には奇跡のような対談です。おめがシスターズのふたりと、キズナアイのボイスモデルを努めていた春日望のトークが行われました。春日望の立場は「キズナアイというAIに声を貸していた」というもので、キズナアイ本人ではありません。とはいえ接点はあったようで、久しぶりの再会とのこと。おめがシスターズはリアルに飛び出せるヘッドを被っての登場です。

この対談が行われたのは「αU」という、KDDI提供のメタバースの情報発信の公式YouTubeチャンネルです。
おめがシスターズの過去話など今まで話題になっていなかった話も次々飛び出しますが、いずれも今のおめがシスターズならではなエピソードばかり。加えてなぜVTuberをやっているか、音楽をやるときVTuberだとメリットはあるのかなど、深く掘り下げた内容の話が聴けます。
他にも個人勢の天羽しろっぷ、ミリプロ設立者の甘狼このみという人気VTuberラインナップが登場。貴重な話を聴くことができるシリーズになっています。

人気VTuberを目指す東野吉村に天津飯大郎が強烈ダメ出し【VTuber】【東野幸治 ノブコブ吉村】【リアクション芸】

VTuberを知らない芸人がアバターをまとってどこまで芸ができるのか、というドタバタリアクションが楽しい東野・吉村のVTuberはじめました!チャンネル。体当たり芸をVRで再現する様子が面白いのですが、さすがにVTuberの基礎基本を知らなさ過ぎる、お笑い芸人文法で動きすぎている。ということで今回は天津飯大郎が「はんみ」としてアバターをまとって参加し、ダメ出しをしています。

非オタクの芸人ふたりに、しっかりオタクな人がVTuberの今のあり方を伝えていく今回は、最近VTuberを知った人にもぴったりな、現状を知ることができる内容になっています。配信でファンが喜ぶのはどんなことなのか、どんな心理でファンはVTuberを見ているのか、持っているといい設定にはどのようなものがあるのかなどなど。
また「ママ・パパ」と呼ばれるデザイナーのイラストレーターと3Dモデラーについても解説。どのような距離感なのか、どうリスペクトするのかなども語られています。ふたりのモデルのキャラクターデザインは大御所だからというのはあるものの、顔に泥を塗らないようにリスペクトする姿勢を持つ大切さの話題は、芸人界隈にうまく例えられていてわかりやすいです。
芸人の持つリアクション芸の面白さと、VTuberモデルのキャラクター性、果たしてマッチして成功できるのか…「失敗するわけにはいかない」という気持ちと破天荒でありたいという芸人魂の噛み合いは、試行錯誤の連続です。

「#にじGTA」ピュアな周央サンゴとレオス・ヴィンセントの裏稼業、痛みのドラマ

それぞれがロールプレイすることで、数多くの群像劇が生まれている「#にじGTA」。常にどこかでドラマが生まれているのですが、その中からひとつ、多くのプレイヤーが真剣にのめりこんでいるドラマティックな物語を一部紹介します。

パン屋の「七次元生徒会」を経営しているレオス・ヴィンセント。そこでは純朴な少女の周央サンゴも働いています。パン屋では新作が作られ続け、いい具合に儲けが出ています。
しかしレオスはパン屋の他にタクシー会社「ハッピー交通」の従業員でもありました。ここは麻薬カルテル”enigma”の本拠地。明らかに違法です。

そんなことをつゆ知らず、偶然摘んではいけない花を見つけてしまう周央サンゴ。これまた偶然摘むことができず、帰るために「ハッピー交通」の狂蘭メロコのタクシーを呼びます。
これを聞いて、”enigma”のメンツは察します。このままではレオスが麻薬カルテルにいることがバレて、周央サンゴが巻き込まれてしまうということに。
メンバーの葛葉フレン・E・ルスタリオ、狂蘭メロコは、このままレオスがここにい続けてもいいのか、真剣に悩み始めます。レオスはパン屋と周央サンゴだけは守りたいと願っていますが、夢のためにどうしてもお金を稼ぎたいと決意しています。周央サンゴは徐々に、レオスが危険なことをしているのではないかと不安を持ち始めます。周央サンゴに対して気配りをしている救急隊の樋口楓もなにか気づき始め、物語は複雑化。

さらに話が進み、夢を叶えたレオス・ヴィンセントは足を洗おうと決めました。周央サンゴはすべてを悟りつつ、生徒会パン屋さんとしてレオスやみんなと過ごす時間を優先しようと決めました。ふたりはわかっていながら語らず、ギリギリの幸せを保っています。
カタギの一般市民少女と、隠れマフィア男子の不穏な幸せの綱渡りは、まるで映画のよう。パン屋も、enigmaも、この記事がアップされる頃にはきっとハッピーエンドに向かっていると信じたいところです。

ここまで「物語」として出来事が進行していくのは、全員がこの世界での出来事を「ゲーム」として捉えておらず、街で生きる人間としてのロールプレイにきっちりのめりこんでいるからです。特に幼い周央サンゴと狭間で駆け回るレオスは、メタ的にはロールプレイの意識はあるようですが(通常会話の際に色々話しています)、あくまでもこの街のパン屋と隠れギャングとしてのキャラクターを貫いています。

この「#にじGTA」はキャラクターRPまでは求められておらず職業RPなので、必ずしも全員が物語のキャラクターにはなっていません(ストリーマーGTAはキャラRPでした)。薬物を巡るストーリーは今回登場する周央サンゴ、レオス、enigmaの面々、樋口楓、壱百満天原サロメなどはキャラクターRPを貫いているタイプのライバーだからこそうまれた、リアルタイムの筋書きのない物語です。

警察とギャングの関係や、医療班、メカニックたち、キャバクラでの恋愛模様、飲食店、ひとりぼっちの剣持刀也など、このような物語がドタバタ喜劇から哀愁まで数多く起きているので、ぜひチェックしてみてください…と言いたいところですが、全員数時間超え当たり前なくらいはちゃめちゃに一回の配信が長いので、星川サラ叶の神視点まとめ、有志による勢力図まとめや事件まとめ、配信のタイムスタンプを参考に、うまく追ってみてください。
なお一回の配信がそこまで長くなくて、もっともシュールな職業配信のでびでび・でびるの「うんちやさん」は、なんでもありなコメディとしての「#にじGTA」らしさがわかると思います。

[1440p LIVE] CANDYTRIP -other side- Day1 –

先日も紹介したレインダンス映画祭にノミネートされた「CANDY TRIP」の実際の様子をフルで撮影した映像が配信されました。普段はサイケデリックな空間表現と音で楽しませてくれますが、今回は特に大胆すぎる演出で観客を驚かせています。詳しくは50分以降くらいからを観てください。

「CANDY TRIP」は普段立方体の箱の中でパーティクルとVJとDJを楽しむイベントですが、今回は突然天井が開いて、よだれを垂らした猫が登場したものだから観客たちもびっくり。猫は全員を食べようと、調味料をかけたり火であぶったり…というVR体験ができます。そこから逃げ出すために観客みんなで協力し、おもちゃの飛行機で脱出! 音楽に乗せて飛行機はどこまでも飛んでいく、というインタラクティブ性の高い体験ができます。

「サイケデリックトランス」というとちょっと怖いイメージの人もいるかもしれませんが、今回の物語は老若男女誰でも楽しめるユニークな構成です。飛行機が雲をつっきり天高く舞うたびに、音楽の盛り上がりがばっちりと重なり合い、音楽と映像とVR演出の融合がなされています。遊園地のアトラクションでも体験できないクオリティです。VRでなければ真の魅力は体験できない内容ですが、今回アップされている映像でも、おもちゃの飛行機と観客の冒険のワクワクは絵本のように楽しめるので、ぜひ観てみてください。

箱の中でのVJ・DJも凝っており、立方体の中とは思えないような自在な立体感を感じさせる映像表現と、激しい光の中全員が溶けていくような視覚効果が味わえるトリップ感満載のものになっています。
すべてリアルタイムで演奏し操作しているからこそ味わえるものなので、空間そのもののアーカイブ化は難しいかもしれませんが、何らかの機会があったらぜひ体験してほしい、VRならではのイベントです。

03【事故防止】見て聞いて投稿して事故回避!みんなのヒヤリハット体験談【Vtuber】#Vtuber #公道デビュー

みやのニハリのこの配信は、ドライバーやライダーの心臓に悪いかもしれませんが是非見ていただきたいものです。視聴者から「ヒヤリハット」体験を集め、どうすればいいのかを考えたり、身を引き締めたりする内容の配信です。

車との接触など実際の事故のみならず、たとえばバイクの運転中に靴紐がほどけていたとか、気を抜いていたチェーンのゆるみが脱落を招いたなどのようなものまで、ヒヤッとするものばかり。かと思えば道路で泥酔して転がっている人の映像など、想像の範疇外すぎてどうすればいいのかわからなくなるおそろしいものまで出てきます。
どんなに相手へのいらだちがあろうが、自分のミスがあろうが、事故は事故。事前に意識して「かもしれない」で自分を守ることの重要性を、強く意識させられる内容です。実際の教習所で習うような内容だけではなく、生の体験ゆえの実践的な話題も多いので、観ておいて損はありません。

It’s Time【 Cinematic Neon Club 】MV

Cinematic Neon Clubの新曲は、ハウスミュージックが豪華なフロアに鳴り響くとってもおしゃれな作品。映像を見ると最初にカウントダウンがはじまり、その時間どおりに曲が進んでいきます。同時に3人はカードを狙って奪取し、時間内に逃げ出そうとするストーリーがリアルタイムで展開します。果たして3人は華麗に逃げ出せるのか…ドキドキさせられつつもちょっと笑えるアクションと、華麗な音楽が楽しめるショートムービー的な映像です。

ボーカルのMecoriは大人びた安定感があるものすごく聴きやすい歌声の持ち主。今回のようなパーティーでかかりそうなBPMの曲に、非常にぴったりです。サビの、力みすぎず、脱力しすぎない適度なボーカルは、リズムとともに心をいい具合の温度感で高揚させてくれます。「Moonlit Escape」のような情感たっぷりの作品も歌いこなせるボーカリストなので、今回は「フロアの歌姫」としてベストな表現をしているのが感じられます。
今回のMVのパーティーシーンは一般のVRChatユーザーが観客のようです。実際音楽イベントでも観客はこのような感じで、衣装を揃えてみたり、飛んだりはねたりエモートを出したり、両手を上げて喜んだりという様子で楽しんでいます。VRChatイベントの空気を知る意味でもおすすめの動画です。

【Original Song】夜狐七変化 / 月深ツキ【Music Video】

数多くのオリジナルソングを持ち、3Dライブも行っているVSingerの月深ツキ。新曲は彼女の魅力がたっぷり詰め込まれた、和風メロディにビッグバンドジャズスタイルの音作りが効いたノリのいい作品です。
スピード感のあるメロディにあわせ、彼女自身を物語るような、ちょっといたずらめいた雰囲気すら持ち合わせて歌う月深ツキのボーカルは変幻自在で飽きさせません。コーラスとのやり取りを含んだパートや、サビの神秘性と怪しさを含んだ表現、山場のぐっと心を掴むパワフルな声量など、様々な歌唱手法を交えています。「わらわはいつかのそなた そなたはいつかのわらわ」のような印象的なリズムの歌詞で自らの世界にリスナーをいざないます。

映像の作りが非常に凝っており、動き回る歌詞の音がピッタリとマッチ。観ていて気持ちよくさせてくれます。特にボーカルの怪しさが重要なパートでは、映像も怖くない程度に怪しさをじわっと混ぜ込んでおり、世界観をうまく表現しています。

先日行われた1st3Dライブの様子も一部動画でアップされています。彼女のボーカルの実力を知るには、最初から歌唱力マックスでかつ世界観もわかりやすく、映像の派手さもすさまじいこの動画から観るのをおすすめします。

【Vsingerが歌う】2023年ヒットソングメドレー【歌い方解説付き by シアーミュージック】(ケセラセラ – 唱 – 強風オールバック – SPECIALZ – アイドル等)

シアーミュージックのVTuber、音羽ララ春歌みこと三拍ユッコ魔ノ姫こあくによる2023年のヒットソングメドレーがアップされました。シアーミュージックといえば音楽教室です。彼女たちの歌っている曲について、ボイストレーナーがガチで解説している、という非常に勉強になる動画になっています。

「強風オールバック」や「アイドル」など、VTuber・YouTuberが数多くカバーしている誰もが知っているであろう作品ばかりです。特に「美少女無罪♡パイレーツ」はVTuberファンなら聴いた事があると思います。
それらの作品の歌い方についてかなり丁寧に、音域や歌い方の抑えておきたい点、さらにこうすればよりうまく聴かせられるというポイントが書かれているので、実際に彼女たちの歌を聴きながら確認してみるのも面白いです。同時に、今までの「歌ってみた」で評価の高い人たちがそれらのポイントをどう抑えているのか改めてチェックすると、納得できる点が多く出てくると思います。

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