Nianticによる無料3Dスキャンサービス「Scaniverse（スキャニバース）」で、新機能「Niantic Scanning Framework」が開始されました。ユーザーはスマホのカメラを通して現実空間の物体をキャプチャでき、さらに、その物体をAR空間で”コピペ”することもできます。これにより、複製したオブジェクトを用いてAR体験を新たに作成できます。
スキャンしたオブジェクトでAR体験が作れる
アプリ「Scaniverse（スキャニバース）」は、LiDARセンサーを搭載したスマートフォンのカメラで現実空間のオブジェクトをスキャンし、3Dコンテンツとして編集や共有をすることができます。
今回、新たに提供された「Niantic Scanning Framework」を使うと、作成した3Dコンテンツをバーチャル空間上で複製し、好きな場所に配置したり、投げるなどの動作の対象に設定できます。
また、従来のスキャン機能に加え、「メッシュキャプチャ」「スキャンアップロード」「デバイス上で3Dメッシュの素早い画面表示」なども可能に。ユーザーの3Dコンテンツ作成の知識レベルに応じて、スキャン操作画面のカスタマイズもできます。
「Lightship VPS」の情報収集機能も
「Scaniverse」を提供するNianticは、位置情報ARゲーム「Ingress」「ポケモン GO」「ピクミン ブルーム」を開発、運営する企業です。
Niantic開発ゲームの基盤となっているプラットフォームが「Niantic Lightship」です。「Niantic Lightship」には、センチメートル単位でARコンテンツの精緻な表示を可能にするビジュアル・ポジショニング・システム（VPS）である「Lightship VPS」が含まれます。
Nianticは「Lightship VPS」のネットワークを世界中に広げることを目指しています。そのためには世界中のスキャン情報の収集が不可欠です。「Scanning Framework」では、まだスキャン情報を取得できていない土地を見つけ、マッピングに追加するツールも提供されています。
なお「Niantic Scanning Framework」の使用には、Lightship開発者アカウントへの登録および、Unityベースのソフトウェア開発キットである「Niantic Lightship ARDK 2.5」のダウンロードが必要です。
iOSアプリの配信先はこちらから。
