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VR体験施設 2024.05.03

VR好きのVTuberが行く! RED°TOKYO TOWERの日本初上陸VRアトラクション「LEKE VR」体験レポート

今年1月26日、東京タワー内のデジタルアミューズメントパーク「RED゜TOKYO TOWER」4階にVRアトラクションエリアがオープン。そこに登場したVRライド「LEKE VR」は日本初上陸として注目を集めました。

世界40か国、累計7,000万人以上がプレイするという「LEKE VR」ですが、日本ではRED゜TOKYO TOWERでしか体験できない貴重なVRアトラクションとなっています。

今回の記事では、国内では未体験の人も多いはずの「LEKE VR」を体験レポートします。レポートを担当するのは、VR大好きVTuber・おむらいす食堂です。VRChatに撮影部屋ワールドを公開するほか、1日10時間以上VRをプレイすることもあるVR好きっぷり。

そんな筋金入りのVR好きが「LEKE VR」を体験するとどうなるのか……? 全身全霊の体験レポートをお届けします!

▼「RED゜TOKYO TOWER」にVRアトラクションエリアがオープン! 360度回転するVR飛行を体験できる

日本唯一のVR体験を求めて……


いざ、RED゜TOKYO TOWERへ!

「LEKE VR」が体験できるRED゜TOKYO TOWERは、東京タワーの真下にあるフットタウンという施設内にあります。最寄りの赤羽橋駅から徒歩5分。観光名所ということもあり、外国人観光客や家族連れも多く見られます。


かっこいいエントランス

フットタウン3階のエントランスから入場し、4階のアトラクションゾーンへ。全体的に「赤」を基調とした空間に、目を引く「青」の光が……この場所こそが「LEKE VR」の体験エリアです。

RED゜TOKYO TOWERで体験できる「LEKE VR」は4機種。「Flying Cinema」「Space Shuttle 2.0」「Flash Racing」「Corps Pro」には、数十種類のゲームが収録されていて、エリア前の受付から体験するゲームを選ぶことができます。

営業時間内であれば、何度でも遊び放題! ところが、休日になると3~4時間待ちになることもしばしばだとか……今回は取材ということで、4機種全てを特別に体験させてもらいました!

絶叫必須!座席が360度回転する「Flying Cinema」

まず体験したのは、一番の目玉という「Flying Cinema」です。「椅子に固定されてグルングルン回される」ことが確定した見た目……オープン当初に公開された紹介映像でも衝撃を受けたビジュアルです。

何がすごいかと言えば、施設内でヤバい悲鳴が聞こえてきたら間違いなくこれが原因だということです。担当者によれば、バックヤードにも響き渡るほどの悲鳴が聞こえてくることも珍しくないとか。大人がなりふり構わず絶叫してしまうほどのVR体験とは、一体どんなものなのでしょう……。

「Flying Cinema」で体験したのは、「スーパー大振り子」というゲームです。家庭用VRに慣れ親しむ筆者としては、なるべく刺激的な体験がしたい所存! 担当者に「一番スリルがあるやつをお願いします」と伝えたところ、満を持してオススメされました。

メニューには「空中でぶんぶん振り回される!!」とだけのゲーム説明

シートに座るなり足腰をベルトで固定され、ジェットコースターさながらのセーフティバーが上半身を覆います。なにかの実験台にでもされるんじゃないかという風貌に不安がよぎったのも束の間、VRゴーグルで視界まで奪われます。家庭用VRに慣れているとはいえ、日常では味わえないドキドキ感に包まれます。


一体どうなっちゃうの~!?

「スーパー大振り子」は、クレーンのような鉄骨アームの先端にある座席からスタートします。足元はスケスケで、現実ではなかなか体験し得ない高さにいることが瞬時に分かります。アームが上へ下へと回転することで、スリルと景色を同時に楽しむことができ……と、ここまで文章にしたところで、常軌を逸したゲームだということがお分かりいただけたでしょうか。

あまりにも「常人の想像力」を超えたシチュエーションです。体験を最大限レポートするべく図解しようともしましたが、どうしても信憑性に欠けてしまいます。「本当にこの光景を見たんです……!」と強く言ったところで、誰が信じてくれるんでしょうか。


本当にこんな感じでした。信じてください……!(※画像はイメージです)

視界の動きに合わせて、座席が動きます。両手でバーを握りしめないと姿勢を保てなくなりそうなほど、体全体に重力がかかる瞬間も! 宙に浮いた状態で360度回転することで、VRの映像がよりリアルな体験として味わえます。当然ながら、椅子に座ったままの状態なのに「高い場所から落下する」という感覚もありました。体験中は椅子がどのように動いているのかを客観的に確認できない為、なおさら不思議な体験です。



グルン グルン グルン

座席の動き以外にも注目すべきは、「音」です。最初こそ、遊園地のバイキングに似た浮遊感を楽しむ余裕がありましたが、次第にエスカレートしていきます。「ギィ……ギィ……」と異音がすると思ったら、「ガゴン!」と明らかに聞こえてはいけない破壊音がします。途端、それまで規則的に動いていた鉄骨アームが暴走! 派手に揺さぶられた挙句に、地面に叩きつけられ大破するというバッドエンドを迎えます。

「現実で起こったら命はない」という状況にもかかわらず、「あー! 楽しかった!」で終われるのがVRの良いところ。乗っているアトラクションが故障するなんて、誰しもが味わいたくない恐怖ですが、「Flying Cinema」ではスリル満点のエンタメに様変わりします。そもそも、椅子に固定された状態で360度グルグルと回される状況こそが恐怖……という見方もありますが、セーフティバーとベルトでしっかりと「安全」が感じられる状況だからこそ「危険」さえも楽しめるというわけです。

疾走!振動!風圧!数々のギミックが光る「Space Shuttle 2.0」

続いて体験したのは、「Space Shuttle 2.0」です。「Flying Cinema」ほど座席が派手に動くことはありませんが、強力なサラウンドオーディオや振動・風といった4DXのような体験ができるVRアトラクションです。

プレイできるゲームの中でも人気が高いという「Dinosaur World Roller Coaster」を体験することに! ここでも「一番スリルがあるやつを……」とお願いしたところ、やはり満を持してのオススメでした。


気になる内容は、恐竜の世界を探索機に乗って駆け巡るというもの。ジュラシックパークを彷彿とさせる世界観で、様々な恐竜を目の当たりにできる楽しさがあります。タイトルにもあるコースター要素として、レールの上を走っていくスタイルなのですが……そのレールの心もとなさよ。まるで絵に描いたかのような簡易的な形状のレールを爆走する体験は、周囲にいる恐竜よりも恐ろしい……!


レールの「これで大丈夫か」感がハンパない

恐竜の存在をあらゆる方向から感じさせるサラウンドオーディオ、コースターが落下した衝撃を表現する振動と風圧。没入感を高める様々なギミックが終始炸裂し、VRだけでは得られないリアルな体験が楽しめました。

担当者によれば、座席が回転する「Flying Cinema」よりも体験しやすいことから、小学生にも人気が高いそう。確かに、今回プレイした「Dinosaur World Roller Coaster」は「恐竜×ジェットコースター」のキッズ大好きコンテンツの大盤振る舞い……と納得する一方で、恐竜に噛みつかれ血にまみれたエンディングシーンは大人でも驚きのバッドエンドでした。「Space Shuttle 2.0」での体験は、夏休みの作文でも一役買いそうな新鮮さに溢れていると言えるでしょう……。

気分はまるで映画の主人公!?「Flash Racing」


近未来的なデザインの車体がかっこいい!

まるでSF映画から飛び出してきたかのような車に乗って体験できるのは「Flash Racing」です。ゲームセンターでもよく見るレーシングゲームですが、そこらのゲームとはワケが違います。VRヘッドセットをかけるだけでなく、ハンドル・アクセル・ブレーキと実際の運転さながらの操作方法でレース体験をよりリアルに堪能することができます。

「運転免許を取得するも、一度も公道を走ったことがない」というペーパードライバーぶりの筆者も、勇気を出してレースに挑戦しました。見た目以上にシンプルな操作感に安心しつつ、座席を伝ってくる振動に緊張感が高まります。派手なエンジン音に包まれながら走行する気分は、さながら『レディ・プレイヤー1』の登場人物のよう……!

車好きでないと楽しめないマニアックなレーシングゲームではなく、子どもでも楽しめるライトな操作方法と世界観が「Flash Racing」の魅力です。プレイヤー視点が背面のモニターに映し出されるので、プレイ中の様子を見ているだけでも楽しさが伝わってきます。

VR好きこそハマる! 一台でVRゲームが遊び放題の「Corps Pro」

最後に体験したのは「Corps Pro」。自動販売機のような見た目の筐体には、なんと40種類以上のVRゲームが収録されているとか。「Beat Saber」をはじめ、聞き覚えのあるものから初めて目にするものまで、あらゆるVRゲームタイトルが「遊び放題」な一台です。

これまでの3機種とは異なり、起立したままVRゴーグルをつけてプレイするスタイルが特徴です。座席に座ったり、ベルトで体を固定したりする必要なく、まさに自動販売機でドリンクを買うような気軽さが魅力!

担当者曰く、スタッフの中でも中毒者が続出しているのが「Corps Pro」だそう。豊富なゲームタイトルと手軽さゆえに、閉館後にプレイして帰るスタッフもいるとか……(笑)。

そんな「Corps Pro」の中でも、疾走感と没入感が楽しめるというスキーゲームに挑戦! 本当にスキーをしているかのような姿勢でないとうまく進まない操作感に、思わず熱が入ります。両手に握ったコントローラーは、ゲーム内ではスキーストックに。ストックを振り下ろす動作に合わせて、視界が速度を上げて進んでいきます。プレイ時間は、うまくいけば10分程度と比較的長め。ゲームオーバーにならない為に、集中力と体力が少し必要なのも楽しいポイントです。


中腰でコントローラーを構える様子が少しシュール

スキーゲームに加えて、「Synth Riders」という音ゲーにも挑戦しました。いずれも家庭用VRでも楽しめるタイトルですが、迫力ある音響と全身を気兼ねなく動かせる環境は「Corps Pro」ならではです。特に、今回体験したスポーツゲームや音ゲーのような動きの伴うタイトルでは、高い親和性を感じることができました。時間の都合で体験できなかった……のではなく、単純に恐怖心からプレイできなかったホラーアクションゲームでは、まさに真価を発揮してくれること間違いありません。

ズバリ、「LEKE VR」の見どころって……?

「Flying Cinema」「Space Shuttle 2.0」「Flash Racing」「Corps Pro」の4機種を体験したところで、「LEKE VR」の見どころついてお伝えします。体験から感じられたのは、目立つビジュアルだけが魅力ではないということです。

ズバリ、体験した4機種の中でもダントツでハマったのが「Corps Pro」でした……!「Flying Cinema」や「Space Shuttle 2.0」と比べると派手な動きがなく、目立つ機体とは言い難いので、意外に思われるかもしれません。ところが、他の3機種にも劣らない体験から「LEKE VR」の魅力が凝縮されていたとも言えます。

これは「Corps Pro」が他より優れているという話ではなく、「施設で体験するVRアトラクション」ならではの魅力を備えているということです。さもなければ、家庭用VRでプレイできるタイトルを「LEKE VR」でわざわざ体験しに出かける必要がありません。

「LEKE VR」の見どころと言えば、家庭用VRにはない「環境」です。この環境には、「全身を気兼ねなく動かせる」「大きな音や声を出して楽しめる」といったことも含まれます。ゲーム自体は家庭用VRで楽しめるものであっても、環境が整うことで充実したVR体験になることを「Corps Pro」から感じることができました。

取材前、360度回転する機体をはじめとした大型設備ばかりが見どころだと思っていましたが、「LEKE VR」での貴重なVR体験を支えているのは、まさにRED゜TOKYO TOWERの施設全体だったということです。

と、我ながら観点がマニアック過ぎてしまいましたが……!「家庭用VRで満足しているぜ!」という人こそ「LEKE VR」に足を運んで体験してもらいたいと思います。

平日夜が狙い目!RED゜TOKYO TOWERで刺激的なVR体験を楽しもう

今回体験レポートした「LEKE VR」があるRED゜TOKYO TOWERは、基本毎日10:00~22:00営業中です(一部、営業時間が異なる場合があります。最新の営業時間はこちら

休日は3〜4時間の待ち時間が発生するという「LEKE VR」でも、平日夜はすんなり体験できる場合が多いとか。仕事終わりに、少しだけ刺激的なVR体験をしに足をのばしてみる価値は大いにありです。

施設内には、他にも様々なアトラクションが充実しています。4月24日には新アトラクションとなる「RFIGHT ロボットファイト」が登場するなど、複数人数で楽しめるものも多くあります。ぜひ家族や友人を誘って、「RED゜TOKYO TOWER」に行ってみてはいかがでしょうか!

「RED° TOKYO TOWER」公式サイトはこちら
※記事内のゲームラインナップは取材時のものになります。


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