Meta社は、同社のMeta Quest向け独自MRキャプチャーツールの“非推奨化”を発表。LIV社が手掛けるMR撮影ソフト「LIV」を、Quest向けの公式撮影ツールとして正式サポートすることを公表しました。
「LIV」は2016年に登場したツールで、使用すると、VR内に入り込んだアバター(あるいは自分自身)を撮影できます。リズムゲーム「Beat Saber(ビートセイバー)」と組み合わせたプレイ動画は、1,000万回以上再生され、同作のヒットに貢献したことで注目を集めました。
公式ツール化に伴い、Meta社とLIV社は、まず「LIV」のPCと外部カメラを使用した3人称撮影機能の強化を目指します。具体的には、QuestのMRゲームで、同撮影機能を使用できるようにするそうです。Meta社からは資金提供も行われたとのこと。
また提供資金は、Questのハンドトラッキングや空間アンカーといった機能に「LIV」対応させるための開発にも使用されます。
今回発表された機能は「LIV」のSDK2.0で使用可能になります。ゲームエンジン「Unity」向けの同SDK(β版)の配信はすでに開始されており「Unreal Engine」向けのβ版が2024年後半にリリースされる計画。正式バージョンは、2024年内に公開される予定です。
またLIV社は、今後“Quest Creator Kit”の配信を開始する予定です。これは、QuestをPCに接続しない状態でも(LIV向けの)映像を録画可能にするツール。1人称視点はヘッドセットの視野角よりも広いFOVに対応しており、3人称視点の撮影もサポートするとのことです。
(参考)UploadVR
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