MetaとLGのXR領域における戦略的提携が、暗礁に乗り上げたようです。LGはXR事業部において、短期間での人員再配置を行っており、戦略変更を示唆しています。韓国メディアETNewsが報じました。
（2024年2月の戦略的パートナーシップ発表時に公開された写真。左からLGエレクトロニクスのCEOであるチョ・ジュワン/William Cho氏、Metaのマーク・ザッカーバーグ氏、LGのKwon Bong-Seok氏。 画像: LG）
製品化を断念し、研究開発で提携継続か
6月にETNewsが報じた内容によれば、LGでは、研究開発を行っていたXR事業部の従業員が異動しているとのこと。「LGが研究開発の後に製品部門を設立するケースは異例」であると強調しつつ、「LGは、MetaとのXRハードウェアの製品化に関する提携を打ち切った」としています。一方で「研究開発に関する提携は続ける」とも報じられており、XRハードウェアそのものへの取り組みは継続されるもようです。
2024年2月28日、MetaとLGは戦略的提携を発表するとともに、韓国・ソウル市で2時間にわたる会談を行いました。LGエレクトロニクスのCEO、チョ・ジュワン氏は、「Meta Quest 3」やスマートグラス「Ray-Ban Meta」を体験し、XRおよびAIとデバイスの統合に強い関心を示したと報じられていました。
一方のMetaは、自社のXR向けOS「Quest OS」を「Horizon OS」へと改称、アプリストアとセットでASUSやマイクロソフト、Lenovoへ提供する準備を進めています。この動きにより、LG製デバイスの競合が急増する可能性が浮上、LGとの提携に影響を及ぼした可能性があります。
（参考）Road to VR, ETNews
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