HTCは、11月14日北京にて中国市場向けの一体型VRヘッドセットVive Focusを発表しました。一方、欧米市場向けには、GoogleのDaydreamプラットフォーム向けに一体型VRヘッドセットを開発していましたが、その開発が中止された可能性が高いことが明らかになりました。
この事実は米メディアTech Crunshが報じたもので、GoogleのVR/AR担当副社長Clay Bavor氏はTwitterでその事実を認めています。
Confirmed, no Daydream standalone from HTC, but we remain great partners. https://t.co/t3RvgJIMUp
— Clay Bavor (@claybavor) 2017年11月14日
なお、HTCの公式見解は、現時点では中国向けの一体型VRヘッドセットの投入に集中しDaydream対応VRヘッドセットについての発表は行わないこと、欧米市場向けの新製品投入は2018年になること、となっています。
GoogleもHTCも両社間の強いパートナーシップを維持することを認めてはいますが、2018年に発表されるとされているHTCのヘッドセットがDaydream対応のものとなるかは不明であす。Bavor氏の発言を鑑みると開発が中止された可能性が高いと考えられます。
Daydreamは、Googleが2016年から展開しているモバイル向けの高品質なVRプラットフォームです。2017年春にはスマートフォンだけでなく、位置トラッキングを搭載した一体型VRヘッドセットを発表していました。位置トラッキングにはGoogleの技術であるWorldsenseテクノロジーを使用し、高品質な位置トラッキングを実現する、としています。
HTCとLenovoとのパートナーシップで発売されるとしており、HTCのモデルは2017年中の発売を目指すとしていました。Bavor氏によれば、Lenovoによる一体型VRヘッドセットの開発は継続しており、「近いうちに発表を行う」とのこと。
Have been using and loving my pre-release @Lenovo standalone headset, running Daydream. More soon. Can't wait for you to try it. pic.twitter.com/lwb6PCG4tD
— Clay Bavor (@claybavor) 2017年11月14日
ハードウェアメーカーとプラットフォーム間の複雑な関係は今後も続きそうです。