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投資 2024.06.19

デジタルツイン企業DataMesh、KDDIのCVCファンドから資金調達。アジア市場展開を強化

シンガポールのデジタルツイン企業DataMeshは、KDDI Open Innovation Fund 3号から資金調達を行いました。デジタルツイン技術を用いた企業向けソリューションの開発を加速させ、アジア市場向け展開を強化します。


(出資を受けたDataMeshのプロダクト利用イメージ。なお、投資を行ったKDDI Open Innovation Fundは、ハコスコやSTYLY、クラスター、ThirdverseなどXR/メタバース系企業にも多数出資している。 画像: KDDI)

企業向けデジタルツインやMRソリューション開発、アジア展開加速へ

DataMeshは2014年に創業、企業向けのデジタルツインソリューションを開発・提供しています。日本、中国、東南アジアに500社以上の顧客を有しています。

DataMeshによる産業向けメタバースプラットフォーム「FactVerse」は、現実空間上の施設や設備をデジタル化し、保守やメンテナンスを効率化します。複数のMRデバイスやiPhone・iPadなどのデバイスをサポートしていることも特徴です。


(DataMeshは2023年、道路の保全管理を行うネクスコ東日本エンジニアリングに対し、デジタルツインやMR技術を活用した教育研修用ツールを提供している。ETC設備を3DCGで再現、現実空間上に重ね合わせて表示し、制御信号やデータの流れを可視化した。 画像: DataMesh)

DataMeshはKDDIグループでの支援体制のもと、デジタルツインを企業がノーコードで導入・運用できるソリューションの市場展開を行います。

(参考)KDDI Open Innovation Fund 3号

詳細な内容の説明
DataMeshとは
2014年に創業されたDataMeshは、企業向けデジタルツインソリューションを提供する企業で、SaaSまたはPaaS形式でサービスを展開しています。特に、産業向けメタバースプラットフォーム「FactVerse」を核として、施設や設備のデジタル複製(デジタルツイン)を簡易に作成し、運用が可能です。このプラットフォームは、ARグラスやiOSデバイスとの高い互換性を誇り、ユーザーにとって直感的な操作が可能な空間コンピューティング体験を提供しています。

KDDIとのシナジー
KDDIは、この出資を通じて、DataMeshの製品が日本を始めとする東アジア及び東南アジア市場での展開を積極的に支援します。KDDIグループの広範なネットワークと資源を活用し、デジタルツイン技術の普及と業界への適用を目指します。これにより、企業がより柔軟に、かつ効率的にデジタルツインを導入し、利用する環境が整備される見込みです。

KDDI Open Innovation Fund 3号について
KDDI Open Innovation Fundは、テクノロジー企業への出資を通じて、新たなビジネスモデルやサービスの創出を目指すコーポレートベンチャーファンドです。運用総額は約200億円にのぼり、AI、IoT、データマーケティング、フィンテック、B2B SaaS、エンターテインメントなど幅広い分野に注力しています。このファンドは、メタバースやVR分野の企業へも積極的に投資を行っており、業界の発展に寄与しています。


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