Home » ダイキン工業、360度パノラマ技術を活用した空調講習会を提供。より効率的な学習ねらう


活用事例 2024.05.30

ダイキン工業、360度パノラマ技術を活用した空調講習会を提供。より効率的な学習ねらう

2024年4月、ダイキン工業株式会社は、360度パノラマ教材を用いた講習会の提供を開始しました。ダイキン製品の販売スタッフに対し、より理解しやすく効率的な学習機会の提供を図ります。


(360度パノラマによる教材の一例。実店舗を想定したセットを360度パノラマ化、効率的な学習に活かす。このパノラマ化などには株式会社スペースリーのソフトウェア「スペースリー」が使われている。 画像: スペースリー)

90%の研修生から好評価。360度パノラマで効果的な学習

ダイキンは、技術者や販売員のスキルアップを目的とした「空調講習会」を長年にわたり提供しています。しかし、昨今のコロナ禍の影響や技術者の減少により、従来の講習が開催困難な期間が生じたほか、営業・技術系研修では「実際の店舗や現場を再現することが難しい」という課題がありました。

これを受け、ダイキンは新設されたオンライン講座に360度パノラマ教材を導入。研修生は、実際の現場を撮影して作成されたパノラマ教材を活用し、空調設備がどのように配置・利用されるかを学びます。すでに受講者からは「現場にいるような感覚が得られた」「非常に分かりやすい」との評判を得たほか、約90%の研修生がこの新方式を高く評価しています。


(実地研修の難しい、ビル屋上の大型空調機の配置も再現。色付きの矢印などにより、さらに分かりやすく学習できる。 画像: スペースリー)

ダイキンとスペースリーは、今後も360度パノラマを活用した教育コンテンツの充実を予定しています。さらに、他の技術教育や海外での展開など、さらなる可能性を模索する見通しです。

スペースリーの360度パノラマ技術を採用

今回、ダイキンにパノラマ研修を提供したスペースリーは2013年設立。空間データを活用した360度パノラマ映像・写真の提供や、これを不動産内見に活用したサービス「VR内見」の提供などを主な事業としています。スペースリーのサービスは、累計7,200以上の企業が利用。同社はAIや3Dデータ活用に向けた研究開発も行っています。

(参考)スペースリー


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード