中国のVR関連企業YVR(旧名Play For Dream)は、MR/VRヘッドセット「Play For Dream MR」を発表しました。近いうちに中国でリリースされ、10月にシンガポールやタイなどのアジア圏で展開。日本では2025年に発売予定です。価格は、約2,000ドル相当(約32万円)になる見通しです。
「Play For Dream MR」は、パンケーキレンズを搭載し、Meta Quest 3のような薄型化を実現。ディスプレイはOLED(有機EL)で解像度は3840×3552、リフレッシュレートは最大90Hzです。FOV(視野角)は103度でアイトラッキング(視線追跡)も可能。同機能を使ったIPD(瞳孔間距離)の調整機能も備えているそうです。
MRモードではカラーパススルー(周囲を確認する機能)が使用可能で、操作にはハンドコントローラーを使用しますがハンドトラッキング機能も実装される予定。ストレージ容量は1TBです。
ヘッドセットの総重量は650g、ストラップなどを取り除いた前面部分だけの重さは288gとのこと。本体バッテリーの連続使用時間は1時間強で、有線式のバッテリー(使用時間2時間半)も付属します。本体バッテリー自体は、後部ストラップ内に搭載される仕組みです。
「Play For Dream MR」のチップセットは「Snapdragon XR2+ Gen 2」です。同チップのRAMは16GB。開発元のクアルコムは1月、YVRが開発中のヘッドセット向けに、「Snapdragon XR2+ Gen 2」を供給することを発表していました。
なお同ヘッドセットは、「Android」をベースにした独自のOSで動作します。Wi-Fiを使ってPCとの接続も可能で、接続状態では「SteamVR」のゲームを遊ぶこともできます。
(参考)UploadVR
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